Japan Aquatic Products Export Council

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水産物・水産加工品輸出拡大協議会

平成 27 年 10 月

米・酒・魚一体で『和食』PR ロシア食品見本市のセミナー出展

水産物・水産加工品輸出拡大協議会(以下水産輸出協議会)と(一社)全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(全米輸)は、10月5~8日、モスクワで開催されたロシア最大の総合食品見本市「PIR2015」に共同出展し、魚とコメの実演試食セミナーなどを行い、和食の魅力をアピールした。ロシア向け日本産の魚は、加工原料が大半を占め、現地ではメインディッシュとして、あまり食べられていないのが実情だが、当初予想以上に和食に対する関心が高く、ロシア向けの日本産水産物市場拡大に寄与できたととの手ごたえを感じた。

 

 PIR2015には、ジェトロがジャパンパビリオンを設置し、ここに、三重の尾鷲物産、鹿児島県漁連がぶりや、かつお、かんぱち、まぐろなどを出品したほか、大手メーカーでは味の素やキッコマン、キューピー、ケンコーマヨネーズ、その他製茶など8ブース計11社・団体が出展した。水産輸出協議会と全米輸は、その隣に調理デモブースを設置し、PR活動を行い、魚と米や酒の相乗効果で、バラエティに富んだ品質の高い日本産食材の販路開拓に挑んだ。

ロシアでは日本食レストランの数が増加し、日本食の中では寿司に高い人気がある一方、現地で食されている寿司は、もっぱら野菜やチーズなども使ったロール寿司であり、また、握り寿司についても、ネタとなる魚はサーモン、ウナギなどの一部に偏っている。こうした現状を逆にチャンスととらえ、本物の和食の美味しさや、水産などの食材と調理方法を紹介しようと言う意気込みは高かった。

また、水産輸出協議会による海外プロモーションイベントは他の米や牛肉などの品目別輸出団体とのコラボでは、5月のロンドン、8月の香港に続き3回目となる。これまでは、コメ、魚、牛肉など食材ごとに時間や会場を分けてPRしてきたが、今回は「コメ・酒・魚 おいしい!和食の世界」をテーマにコメ、魚、日本酒を「和食」という形で括り提供して、より効果的なPR活動を目指すこととした。

 

 水産輸出協議会と全米輸は会期中、「おいしい日本産米、おいしい日本の魚、そして日本酒を含めた和食」を語りと調理実演を交え、実際に試食をしながら和食を体験する調理セミナーを7回、水産セミナーを4回行った。

《セミナー》

初日と3日目は、最初に全米輸の米田専務理事によるメンバー紹介が行われた。2日目と最終日は、水産輸出協議会の齋藤壽典会長が挨拶にたち、「日本の2014年水産物輸出額は約2000百万㌦、うちロシアは7百万㌦で約3.5%にとどまっている。その主なものはさんま3.5百万㌦、すけそうだら1.2百万㌦、すり身0.51百万㌦、まぐろ0.48百万㌦であり、この4品目で80%となる。マグロ以外は加工原料と推定され、数量は約5000㌧だが、平均キロ単価は1US㌦。和食向けの素材となる鮮魚や冷凍魚の輸出は、マグロとブリぐらいで、残念ながら多くない」と現状を報告。

その上で、「昨今、空輸により国際的に翌日配送が可能になるなど、輸送方法も進化しており、こうした手段を活用し、寿司ネタや刺身に向く生鮮・冷凍の魚も、ロシアの皆さまにもっと味わっていただきたい。本日は、日本の水産物を使った和食の料理法を見ていただき、実際にご試食いただくことで、和食の理解をさらに深めて欲しい」と述べた。

 

 続いて料理デモセミナーに移ったが、講師は、ロシアで日本食を伝え続けている和食の伝道師、「食彩わたぬき」店主の渡貫卓也さん、ユーロ圏で活躍しているドイツ・ベルリン在住の料理家、河野章子さん。おふたりが考案、調理、提供した料理は、ブリしゃぶ、鯛の蒸し物(火焔菜蒸し)、マグロときゅうりのうら巻き寿司、マグロの香味焼きどんぶり。

 ブリしゃぶは、ロシア人が酸味を好まない傾向があることから、ポン酢ではなく、みそ、醤油、マヨネーズ、はちみつを合わせたたれで野菜と一緒に食べるなど、現地の好みに合うよう工夫された。

 

 料理デモセミナーはブース内に30席設置したが、毎回、開始前に席を確保する人で埋まり、ブース外の立ち見も2重にも取り囲み、約50食用意した試食メニューはあっという間になくなるという人気ぶりであった。ちっと聞きかじって離席してしまう人はほとんどおらず、90分間の料理セミナーを熱心に聴き、最後のアンケートにもしっかり記入して返す人がほとんどであった。さらに、終了後、調理カウンターに集まり、ごはんのたき方や、食材の調達についてなど、熱心に質問をする人も多数おり、ロシア人の意外に生真面目な面に触れることができ、和食に対する関心の高さを再認識した。

 

《水産セミナー》

料理デモセミナーは1日2回開催したが、合間の調理の準備時間に水産セミナーを15時から約30分間実施した。初日と3日目は全国海水養魚協会の中平博史専務が、魚の栄養が健康に寄与し、魚の摂取量と平均寿命について相関関係があることや、料理方法によって、その栄養成分、特にω3脂肪酸の摂取量に大きな差が出ること、そして生食がベストであること、和食はその最適例で、日本人の寿命が世界一であることなどを説明した。二日目と最終日は今野が世界の海域別漁獲量と日本の位置する北西太平洋が全体の1/4を占め、日本近海には暖流と寒流が流れ、好漁場を形成しており、3千種以上の魚介類が漁獲され、四季折々の旬の魚が存在し、特に富山湾の水産物を使った寿司を例に、その豊富さを握りの写真を使って印象的に説明し、是非、日本を訪問し、和食を楽しんでほしいとお願いした。

 

以上

 

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