Japan Aquatic Products Export Council

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水産物・水産加工品輸出拡大協議会

香港「Food Expo2015」で水産セミナー開催

水産物・水産加工品輸出拡大協議会は、香港の総合食品見本市「Food Expo2015」(8月13~15日開催)にジェトロが設置したジャパンパビリオン内のセミナー・調理デモステージにおいて、水産全般、練り製品、養殖ブリを中心とする日本産水産品のPR活動を展開した。今回の企画は、5月にロンドンで実施した輸出プロモーションイベントに続き、品目別輸出協議会4団体による2回目の協働のセミナーとして開催された。さらに今回も林農水大臣も激励に駆け付けられ、士気が高揚するとともに、現地バイヤーやマスコミ等から高い関心が寄せられた。

 

 「Food Expo」は香港貿易発展局が主催し、2014年は23の国・地域から1100社以上が出展し、4万人超えの来場者があった。

香港は、金額ベースで、日本産農林水産物輸出の2割を占め、第1位の輸出先市場。自国消費のみならず、中国本土やアジア主要都市へのハブ機能も果たしている。このため、香港へのさらなる輸出拡大は大いに期待でき、今回、ジャパンパビリオンには日本から154社・団体が出展し、日本産農水産物、調味料、加工品、茶、酒類、機能性食品など多様な品目が出品され、現地バイヤーへの売込みにも熱がこもった。

 水産ミッションは、大日本水産会の白須敏朗会長、今野尚志輸出促進室長、三重県でぶり養殖と加工を営む尾鷲物産の飯沼久常務、新潟県の一正蒲鉾の藤田次長ほかで構成され、現地で水産セミナーを開くとともに、かまぼこ及びブリとマグロの握り寿司の試食デモンストレーションを行った。握り寿司は寿司ネタの良さだけでなく、全米輸との協動で、寿司ロボットも導入され、物珍しさも相まって高い関心を集めた。

 セミナーでは白須会長が、香港への水産物輸出の現状などを英語で説明し、「日本の水産物のすばらしさを再認識していただけると確信している」など次の様に語った。なを、それぞれのスピーチは、香港中文大学助手のChung Yuen女史が広東語に通訳した。

 《現状》まず、香港の皆さまの日本の水産物に対するご愛顧に対して暑く御礼申し上げる。2014年の日本の水産物の総輸出額は約1950百万ドル、このうち香港が約575百万ドルと、約30%を占めている。この数字は、第2位アメリカの300百万ドル、約15%を大きく引き離しトップの地位ある。香港への輸出額ベスト4は、1位真珠150百万ドル、2位

乾燥なまこ84百万ドル、3位ほたて28百万ドル、4位ねり製品19百万ドル。ただし、生鮮、冷凍の魚は合計でも28百万ドルに止まっており、これまでは、なまこ、ほたてなど中華食材中心の輸出となっている。

 《今後期待すること》日本周辺水域は、暖流と寒流が交わる海域で、3000種以上の魚種が生息し、全国で四季折々に、様々な旬の魚が水揚げされている。また、養殖の技術も高く、世界で最も多種多様な魚介類が生産されている。

 昨今では、空輸により国際的にも翌日配達が可能になるなど、輸送方法も進化しており、これを活用し、寿司ネタや刺身に向く、生鮮・冷凍の魚も、香港の皆さまにもっと味わっていただきたい。

 《本日のテーマ》そこで、その一例として、養殖及び加工販売では日本でトップクラスの規模と技術を持つ尾鷲物産さんのぶりをお持ちした。

 また、もうひとつ、低脂肪、高たんぱく、低カロリーで、現在ヘルシー食品として世界で注目されているねり製品として、一正蒲鉾さんのカマボコも紹介する。同社のカニカマは日本全国で親しまれ、世界にマーケットを広げることにも大きく貢献してくれた。

 本セミナーで、皆さんが日本の水産物のすばらしさを再認識していただけるものと確信しており、興味をもって聞いていただくようお願いして話を終えた。

 

次は一正蒲鉾の藤田次長が練り製品についてパワーポイントを使いながら英語で発表した。ストーリーはまず、蒲鉾とちくわの形状の違いにより明確に区別してほしいと主張。次に、900年前の西暦1115年に蒲鉾にまつわる記述が政府高官の日記の中に初めて現れたこと。香港では練り製品の中で鳴門巻が一番知られており、麺との相性がいいこと、二番目にカニカマがサラダや寿司などに合うことで知られていると説明。さらに、最初の蒲鉾は1200年前、魚肉を塩で練って棒に巻いて焼く製法だったので、ちくわの形をしていた事、更に平安時代から蒲鉾はお祝いの膳に出されたこと、16世紀から蒲鉾は板蒲に変化したことなど蒲鉾の歴史について説明された。

次に、多様な練り製品について、写真を示しながら、板蒲、竹輪、フィッシュボール、伊達巻、カニカマ、さつま揚げ、はんぺんを説明し、さらに低カロリー、高蛋白、高カルシウム、DHAやEPAの含有が高く、子供の脳の発達に寄与し、血圧を低く保つ効果があることが説明された。

最後に、蒲鉾は体に良いだけでなく、そのままわさびで食べたり、多彩な食材とマッチし、いろいろな料理に使えることを強調し、今後さらに進化し、1000年記念日に向け進んでいる。香港では日系のスーパーで手に入るので、週に1度は食べて幸せな生活をしてほしいとお願いして、プレゼンを終えた。

 

 飯沼氏は、ぶりのみならず、日本の漁業・養殖業の全体像、水産物の安全性は世界最高水準にあることなどを力説した上で、魚をおいしく、その栄養を効率的に摂取するには、是非SASHIMIで食べて欲しいとし、「Current Situation」、「Food Safety」、「Certification」、「Sustainability」、「Healthy」、「Our Proposal」のキーワード沿って説明を進めた。

まず、「Current Situation」について、日本の漁業環境や養殖業の現状について説明がなされ、四季折々の多種多様な魚介類や、安心・安全な養殖の魚が強調された。

次に「Food Safety」について、昔から日本は魚を生で食する習慣があり、生食を実現させるための安全性のノウハウは世界最高レベルと説明。

続いて「Certification」について、日本のシステムを運用する人のノウハウとスキルの高さを強調。

更に「Sustainability」について、資源管理の視点だけでなく「つくり育てる漁業」を大切にし、それは、「資源管理型漁業」、「栽培漁業」から構成されており、当然環境にも十分配慮され、有効に管理されていると強調。

続いて「Healthy」について、水産も、果物や野菜、卵、肉類と同じように、様々な化学物質の汚染が懸念されているが、ハーバード公衆衛生大学院のモツァファーリアン教授とリム教授の主張が、魚のω3脂肪酸を取ることによるメリット、たとえば心臓病、脳卒中、アルツハイマー、鬱病などの発症率を低減し、赤ちゃんの脳や神経系の発達ために重要であることを強調していることを例に挙げ、更に日本人の長寿が証明しているとした。さらに、加熱調理による脂肪酸の流出が大きいことを考えると刺身で食べることがベストと主張した。

最後に、「Our Proposal」として、世界で生牡蠣やセビーチェ、カルパッチョ、七彩生魚などごく限られた地区や水産物が生で食されているが、最も安心・安全・健康と言えるのは日本の水産物であり、私たちの水産物をあなた方に提供するは、満腹感ではなく、安心、安全、栄養、健康による豊かな食生活のためですと主張してプレゼンを終えた。

平成 27 年 8月

水産物・水産加工品輸出拡大協議会(一般社団法人大日本水産会 内)

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